おうち帰る!

あけましておめでとうございます。うちは和歌山で年越しでした。ニーニャより1歳と3歳年長の従姉妹ちゃんたちが泊まってくれたりもして、こちらもたいへん賑やかなお正月でした。ちなみに私は寝正月。字義通りに。ギックリ腰で。トホホのホ。

保育所というのは休みが少なくて、新年は4日から始まっています。日本に帰ってから、ツレとふたりで起業しているので、そのぶん家事も半分こ。私が料理を作ると彼が片付ける。朝は彼がニーニャを保育所に送っているあいだに私がふとんをあげて(念願の畳+布団で「川の字寝」生活!)、掃除機をかけ、洗濯物を干す。夕方は私がニーニャを保育所に迎えに行っているあいだに彼が洗濯物を取り込んで畳む。いや、夢のように楽です。「楽」っていうか、楽しい。唯一の問題は、いまだ収入がないことかな。ハハハ(泣)。


保育所にも順調に慣れ、給食時に「ニーニャ、これ、いらん!」と先生に向かって高らかに宣言していたという野菜も、自らわりわり食べるようになり。あーこれで一安心だわと食器を洗っていた昨日の朝、携帯電話が鳴った。ツレからだ。「どうしよう。いまローソンの交差点のとこなんやけど、すごい泣いてさ、『行きたくない、おうち帰る!』って……」 来たか。

保育所の先生たちが口を揃えて言っていたのが、「順調に適応している。適応しすぎかもしれない。頑張りやさんだから。ひょっとしたら、反動というか、我慢していた分が、落ち着いたころに出てくるかもしれないね」ということ。「来たか」は、これを思い出したから。しかもいまは長期の休み明け。初日の昨日は「つい」頑張って行ってみたけど、2日目はいろいろ思い出して、家でぐだぐだしていたくなったのかもしれない。

電話の向こうじゃらツレの大きな溜息が聞こえる。「だいじょうぶ、それスペインでもあったから。とにかく保育所まで連れてって。ほんとうに体調が悪いなら、先生から連絡来るから」 約1時間経って、げっそりした顔でツレが戻ってきた。ああ、私もそうだったなあ。「ひとひとり殺したくらい、疲れたやろ? 『ほんとうにこれでいいのか、可哀想じゃないのか、本人の意思を尊重すべきでは』とかっていろいろ考えるよね」「うーん。しんどい」 疲れ果てた様子のツレを見て、でも、こういうところまで共有できてよかったかも、と、ほくそ笑む私。っていうか、それより収入を得る算段をしなければ!

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

【おしらせ】久々に「湯川カナの、今夜も夜霧がエスパーニャ」が更新されています。お題は、「アニメ界の司馬遼太郎http://nagaya.tatsuru.com/yukawa/ どんぞよろしく!