ルーティン化に着手

明けましておめでとうございます!みなさま、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。私たちはオットの実家に帰省し、いつものように大家族でにぎやかに過ごしました。なにしろお義母さんには8人のお孫ちゃんがいるので、それはそれは賑やか、にぎやか・・・こ初々さんもすっかりその輪の中に入って、「かあちゃんなし」で遊んでいられるようになったのですから、驚きの成長です。

そんな素敵な成長っぷりを見せてくれるこ初々さんですが、それでも3日後にひかえている幼稚園入園には不安もたくさん。しかし不安がってばかりいても仕方がないので、まず私が取り組んだのは「日常生活のルーティン化」です。母子密着生活には外的な制約がほとんどかからないので、どうしても「起きたよう、できたよう、寝たよう」になるといいますか、「時間できっちり何かをする」ということが難しくなり、生活リズムも上手に作りにくい。そして時間も定まらないので、着替え、洗面、食事もその時によって前後しやすく、「できたようでええわいな。」という気分にもなるというもの。別にそれが悪いというわけでは決して無いのですが、子どもの生活をよーく見ていると「ルーティン」の大切さ・・・というよりは「ルーティン」の楽さに気がつくんですよね。私の師羽仁もと子氏も、「子どもほど外形を鵜呑みにするものはない」とおっしゃる通り、「状況に合わせて行動」よりも「決まりきったことの反復」のほうが、子どもにとってはしやすい。そして一端身に付いたことは、こちらの事情で崩さない限り、子どものほうからむやみに崩すということも少ないようです。例えばこ初々さんの場合、お風呂に入ることは「まだ遊びたい〜」と抗うこともあるのですが、お風呂に入ってしまえばすんなりと歯磨き、絵本選び、寝室へ、というコースが出来上がっています。その間におとうちゃんが帰ってきても、「もうこ初々ちゃん寝るから」とつれなくするくらい。きっと彼女の中には「お風呂に入ったら、歯磨きして、ご本を読んで、寝る」というルーティンができあがってしまっているのでしょうね。そしてこちらも、その流れに関しては(意図的ではなく、たまたま)崩すことなく続けていたので、こ初々さんもその流れを自然と繰り返すことができているのだと思います。このことから、「今できないことも、根気強くひたすら反復する」ことの大切さを感じ、今度はどうしても嫌がることの多い「お着替え」のルーティン化に着手。まず、幼児生活団の知恵を拝借して、「おしたく箱」なるものを準備しました。これは、夜寝る前に翌日に着る洋服を自分で選び、その洋服を着る順番にいれておくという箱なのですが、私はこれを「入浴前」に応用。お風呂に入る直前に、「寝間着と翌日着るお洋服」をお支度箱に入れてしまい、入浴後にも、起床時にも使えるようにしました。それを使ってみると・・・確かに数日は嫌がることもあったのですが、今ではそれほど着替えを嫌がらなくなりました。それは「自分が選んだから」かもしれませんし、「自分で選んで、箱に入れて、それを着る」という流れができたからかもしれませんし、何とも評価が難しいところですが、それでも「形を作ってあげる」ことの重要性というのを痛感しました。そう、師言うところの「鵜呑み」できる「形」をこちらが作ってやることで、「ほれ、ああしろ、こうしろ」といちいちこウルサく言わずにすむようになるものなのですね。まぁ当然と言えば当然のことなのですが、いちいち口をはさまずとも子どもが出来るように環境を整えてやるというのはこういうことなのだなぁと、私には目からウロコなアイディアだったのでした。

そしてこの「お支度箱」に先行して必要になるのは、「子どもが自分で着る洋服を選べるような収納」なんです。当然のことながら引き出しの中がぐちゃぐちゃではできませんし、一見すっきりとしている収納でも「子どもが選びやすいか」という視点でみると「だめ」なこともあります。ここでまた幼児生活団の豊かな知恵を拝借したわけなんですが、「種類ごと(ズボンならズボン、シャツならシャツ)の収納」はもちろんのこと、「丸めて収納」「重ねない収納」も重要なポイントになります。またパンツなんかですね、子どもが見て選べるように「絵」を見せてたたむたたみ方なんていうのもありますし、これらの収納を可能にする「棚の仕切り」の作り方なんかも提案されていて、「うへ〜、すごいや」とびっくりしました。これらについては婦人の友社刊行の「かぞくのじかん」最新号とその前の号に掲載されておりますので、よかったらご覧くださいませ。・・・って、婦人の友のまわしモノではないんですけれどもね、でも、えーと、友の会に出入りするようになっておりますので「まわしモノではない」とも言えないような、なんというか。まぁたとえまわしモノであっても、面白い知恵はみんなで共有できたらいいですよね、ということで書いてみました。とにかく「こどもの生活」ということに関して蓄積されている知識は半端なものではないので(なにしろ、よい教育とはよく生活することだという信念に基づいた実践を基盤にしている人たちですし)、幼児生活団から習うべきことはたくさんあるなぁと思っております。そうして学んだことを取り入れてみて、よかったら続け、あんまり合わなければ応用するかやめるかすればいいわけですから、試行錯誤しながら楽しみたいな。そう思います。