誕生日、ありがとう!

先週、メリメリと音がするようなかんじで肩から頸にかけて全体が強張り、ついにはちょっと頸を動かそうとすると激痛が走るようになって病院へ。病名は忘れたけど「ギックリ頸」とのこと。(スペインで2度目となる)痛い痛い「お尻注射」のあと、筋肉をゆるめる薬と痛み止めを処方され、2週間の安静を言い渡される。重い物を持つのは厳禁。しかして娘は明日で2歳。1歳健診以来ぜんぜん体重もなんも測ってないので知らないのだけど、重い! そして「あっこ!」と口で抱っこをせがむ。断れば泣き喚きながら(そこに犬のウン○があろうと)地面にドウと倒れ込み、カスティージャの乾いた大地(ウソ、アスファルトです)を我が涙と唾液と洟でざぶざぶ濡らす。うーむ。

考えた末に(でもないか)、ニーニャ用のおもちゃのベビーカーを、通りすがりのコンビニ(Opencorです>スペイン在住の皆さま)の特売で購入。現在打率5割くらいで、ここにお気に入りの人形(POCOYOです>スペイン在住の皆さま)を乗せて、保育園との往復を歩いてくれる。あまりにもこの「散歩」が気に入って、保育園後もすぐに家に帰りたがらず、遠くの公園まで2kmくらい歩いていき、そこで力尽きて「もう歩けない」と泣くのが困るくらい。というわけで今日の写真は、ニーニャの通園の様子。じいじ&ばあばが送ってくれたこの外套を着始めてから、幼稚園での愛称は「エスキモーちゃん」になりました。背中のリュックには、オムツ3枚とお着替えと連絡帳。


さて、明日が誕生日ということで、さっきまで、明日クラスで配るプレゼントを準備してました。そう、スペインでは誕生日を迎えた本人が、周囲にプレゼントをしたり、大人なら食事を御馳走したりするんですね。「誕生日、ありがとう!」というわけ。そしてそれはなかなか真実かもと思ってます。「私がこうして今日、元気に笑って誕生日を迎えられるのは、あなたのおかげだよ!」と綺麗ごとじゃなく、そう思う。ただし、親以外にね。親は唯一、迷惑を掛けっぱなしでいいと思ってるんだ、思いたいんだ、ちょうど「子供より親が大事、と思いたい」くらいのきもちで。『麻雀放浪記』(映画版)でボロボロのドサ健が、追いかけてきた大竹しのぶ演じる女に「俺ぁ、てめえだけには迷惑かけるぜ」とかなんとか言い放ったようなきもちで。なのでニーニャ、お前はけっして「親孝行」しようなんて料簡を起こすんじゃあないよ。

それにしても去年まで一クラス8人だったのが、今年は約20人。昨日の段階で17人だったので、18個のプレゼントを用意しました。他の子の時は、クレヨンや粘土や、お菓子のつめあわせ。うちもそのラインで、日本の木の玩具(コマとかヨーヨーとかケン玉とか)と「ぽたぽた焼き」「ハッピーターン」など亀田製菓の小袋のセット。ちゃんとこの日のために、こないだ帰国したとき100円均一ショップに行ってたんだ。あの日の午後、和歌山県岩出市ダイソーで木の玩具を探していた方、ごめんなさい。あるだけ買ってったの、私でした。

明日は保育園でケーキも出るとのこと。しかし当の娘は、「誕生日」というコンセプトを理解してるんだろうか…? 少なくとも指で「2歳」を示すVサインは、まだできません。