スペイン風邪はやっぱり怖い

インチキしてます。ほんとはいま、30日(木)。昨日夜、10泊の帰国を終えてマドリードに戻ってきました。……って、どちらかというとこの「タクシーすぐぼったくる」の国への入国が、もはや「帰国」の気分なのだけど。

本家ブログに途中まで(へげへげで)書いたように、今回は、題するなら「疫病神故郷へ!」って具合。日本到着当夜、和歌山のツレの実家でニーニャが見事に斜め上45度の角度でゲ○(ラ行オ段)の高射砲を飛ばしたのが、思い返せば開始のゴング。それから彼女は毎日、「ゲ」+ラ行オ段と、「ゲ」+ラ行イ段。和歌山で1泊だけすると慌しく、飛行機と地下鉄と特急を乗り継ぎ私の実家の長崎へ。その翌日、私がまさかまさかの出産後5度目のぎっくり腰&発熱。さらに翌日はスペインの家でまさかまさかの泥棒騒ぎ&ツレまで発熱。3日目も、家族3人おえおえ言いながら終日ひっくり返っていて。4日目、ようやく初外出した先の諫早の名小児科「おの先生」の診立てにより、おえおえの犯人はウィルス性胃腸炎と判明。幸いにも両親にはうつらずに済んだ……と思自分たちを慰めていたら、その夜、病院へあらためて英文診断書を取りにいってくれた両親の車が信号待ちで追突されるという、まさかまさかの不運の駄目押し。幸い現在のところ、全治1週間です。

翌早朝、コルセットをぎりぎりと締めて和歌山へ移動。その日はツレの兄宅にお邪魔し、14歳、4歳、2歳の従姉妹たちと大騒ぎ。ちなみにこの2歳の可愛い従姉妹は別れ際、義姉から「あっちゃん、このみつあみ誰にしてもらったん?」と訊かれると、私を真正面から見据えながら「なまえ? わからーん。あのね、変なひと。変な人、変な人、変な人」と答えてくれた。叔母冥利に尽きます。

日曜の夕方ツレの実家に戻って、実はこの数日、義母も同じ症状でダウンしていたことを知る。翌日、身体頑健なことが自慢の義父が吐き気を訴えダウン。翌日、わざわざ有給を取って従姉妹たちを連れて遊びに来てくれるはずの義兄がなかなか来ない……と思っていたら、車に乗ったところで体調が急変し病院で点滴を打っているとの連絡。幼稚園から皆勤賞で現在中3の従姉妹の長女ちゃんも発熱とか。あああああ。そしてその翌日は、もう「帰国」。互いの実家に「ほんとにすみませんでした」と詫びつつ逃げるように出国。再び、10時間のフライト+4時間のフライトに待ち時間などを合わせてドア・トゥ−・ドア24時間の、イッツ・ア・ハード・デイズ・ナイト。機内で寝てても泣きながら「ゴー! ゴー!(外に行く!)」と涙ながらに叫ぶ娘の顔にすまんすまんと両手をあわせつつ、なんとかなだめながら帰宅すれば、気分は海上自衛隊の歩哨訓練明け(まったく想像)。関空で買ったサンマの押し寿司も和歌山ラーメンも食べる気力のないまま倒れ込み、今朝ようやく日本に無事を知らせる電話をすると、義兄は再び病院で点滴とか……。スペイン風邪はやっぱり怖いぜ。

みなさんどうぞお気をつけください……って、いったいなんにだ。
疫病神のついたらしい私たちに、かな。