小銭大銭女地獄

 もー、小銭地獄のトミカが終わったと思ったら、こんどはヘタしたら大銭剥がされるヒーロー時代のはじまり。とにかくとにかくとにかく、すべてのことが「購買意欲をかき立てる」ことへとつながっております。おもちゃ屋さんでちゃんとしたのを買えばそれで済む…わけじゃなく、フラリとコンビニに行こうものなら、その「ちゃんとしたやつ」の「ちゃっちいやつ」が売ってあって、それがまた、一箱にみんな入ってなくて、パーツごとに分かれてて、「こんど『ひでいぶぶ(セブンイレブン)』に行ったら、また買う〜!」っていう筋書きです。さらにはDVDが付いてていいかも、と思って、つい幼児向け雑誌を買ってみたら、これがまたまた広告だらけ。「わけいってもわけいっても追いはぎ」って感じ。そんでもってDVDからも、やっぱりことあるごとに物買えビームが発射されていて、ノックアウト。そして昨日は、なにかとおまけで付いてくる(これがまた、彼らの『手』なんだ!カードがなければゲームへの興味だって湧かないのに!)カードのゲームをどうしてもしてみたいというので(そこで『甘やかしちゃいけない。ダメだと言えばいいのに』と思ったあなた、ウエルカムですよ。いつでもうちにいらっしゃい!)、絶対に1回だけだよ、という約束でゲーム機の前に立つと…クラリとめまいが。これは貧血になりがちな妊婦だからってわけではないわ…だって、そんなえげつないことを、堂々と悪びれずに言えるなんて…あなたの10分の1でも、そんなことを言える能力があったら、私のギャラも、もっと伸びるのかしら…と、ほんとに倒れそうになりました。だって、そこにデカデカと表示されていたのは

おかねをいれてくれ!

なんですもの〜。

あと、幼児向け雑誌の配色というかレイアウトというか、醸し出す空気感が、「成人向け」のそれとよく似ているのがおもしろいです。「絞られたターゲットの劣情をかき立てる」という点では、一緒ですからね〜。似ても来ますね。それにしてもウルトラマンのページで「女ウルトラマン」という表記を見て、これまたへなへなと笑ってしまいました。「女流作家」はおろか「助産『婦』」とさえ言わない昨今に、お・ん・な。いやん、もう、母ちゃんは付いていけましぇーん。


日記に「妊婦ならではの存在の透け感」のことを書いたので、よろしければこちらもどうぞ。

http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=61671&pg=20100401