これが「標準」なので…。

 妊婦生活も五ヶ月目に入り、おかげさまで、先般からの不調とつわりも、かなりよくなりました。ちょっと体が動くようになると、つい動いてしまい、そしたらあっという間に日々が過ぎていきます。先月27日には、15日に私が寝込んでいてできなかった七五三のお祝いをしました。

 あいかわらずピントが合わない動きを展開中。しかし、よくここまで育ってくれました。

 翌日には、山の中のカフェで開催されたイベントに行きました。近所の子どもたちと遊びはじめたヒコ。最初は、彼らがちょっと年上なのもあって、いまひとつ「がめんちょろ(って、私は言うんですが、標準語じゃなさそう…小さいゆえにちょっと仲間はずれ、っていうような存在)」気味だったのですが、池で遊んでいる時に足がはまり、開き直って…


 こんな状態になってからは、山育ちのお兄さんたちに「すげー!野人!」などと一目置かれ、すっかり溶け込んでいたようです。子どもたちどころか、イベント参加者からも大注目を集め、ナチュラル系のかわいいお姉さんもしきりに写真を撮っていましたが、たぶんブレブレでしょうね。

 いくつになろうが、とにかく生まれた時からじっとしていないヒコ。保育園のお迎えの時に、他の子のお母さんと一緒になると、ヒコが飛ぶ階段の段数に、かならず「きゃー!」という恐怖にも似た声が上がります。どうやら、彼女たちの日常では考えられない高さから飛んでいるようです。背格好だけは自分の子どもと似たような人間がとんでもないことをするので、とっさに強い危険を感じるのでしょう。そしてこれまた考えられない猛スピードで坂をかけ下る(そしてあんがい転ばない)ヒコに、ふたたび「きゃー!」。とりあえず私にできることは、あっけにとられたお母さんに代わって「○○くーん、真似せんごとね〜」と声をかけることくらいです。

 私にとっては彼の動きが…慣れたかどうかは別にして…「標準」なので、あまり動かない子を見ると「どっか具合悪いのかな…」って思ってしまうのですが、それはたぶん私の「標準」に非常な誤差があるのでしょう。イベントに来てた友人の娘ちゃん(3歳)が、あまりにも「動かない」ので「彼女が1ヶ月に動く量と、ヒコの1日分とおなじくらいかも…」って言ったら、あっさり「たぶんね〜」という答えが返ってきました。