謎の目盛り。

ヒコにだけは、長く抱っこされるはるちゃん。
(前足付近に若干逃げ出そうとしている気配も見えるが…)


 (今日は16日月曜日)
 いやー、こうなると、がばちょさんと姉妹揃って厄払いでもしたほうがいいんじゃないかって感じですけど、私も現在療養中です。土曜日にちょっとスケジュールが立て込んでて、それでもまぁ、自分ではいつもの疲れくらいに思ってたんですけど、家に帰ってみたら…ひゃー!血が〜!あわてて病院に電話したら「すぐ来てください」と言われ、診察の結果、お腹の人は大丈夫だったんですけど、胎盤が下がってることもあって、しばらく安静ということに。かなりへこみましたが、これもひとつのあるべきことなのだと思って、おとなしく寝てます。思い起こせばたしかに(特にヒコ関係)ハードなこのごろだったので、いい機会です。今日は早起きしてダンナと保育園へ行きました。いつもよりずいぶん早く行ったので、保育園で驚かれたかも(いつもが大遅刻なだけで、至って普通の時間なんですけど)。
 おととい、血を見たとき、かなり動転したんですけど、病院に電話したら、土曜日だったということもあってか、先生本人が出られました。その時、動転しつつも「あ、これ、大丈夫だ」と思いました。そんでもって「すぐ来てください」って言われて、「やっぱり大変なことなんだ…」とビビりつつも、ものすごく心強かったです。これがひょっとしたら、病院や先生や、あるいは町の規模が違っていて、「明日(この場合、ヘタしたら月曜?)まで様子見てください」って言われたら、たとえ安静にしてれば結果的にはいいことだったにしても、心はずーっと不安なままだったでしょう。いいほう悪いほう、どちらにしても「とにかく事態が進む」ということと、「今どういう状態にあるのかについて、客観的な判断が下される」ということが、こういう場合にどれほど気の持ちように影響するかということが、よくわかりました。「放置プレイ」がいちばんつらい。産科医不足の問題って、単に産むときだけの話じゃなくて、こういう小さなトラブルがあった時に、妊婦たちが不安なまま夜を過ごすのかそうでないのかを大きく左右するし、その「不安」こそが、彼女とその子どもたちにいちばん良くないはず。私のケースはたぶん軽いものだったけれど、先生の「すぐ来てください」と「赤ちゃんは大丈夫です」の、ほんの二言が、どれだけ支えになったことか。「病院が近くにある」「すぐ診てもらえる」…そんな「小さなこと」の「大きさ」を痛感しました。
 そして昨日の夜、またちょっとお腹が痛くなったので、暗い気持ちになりかけてたんですけど「大丈夫」って言われたんだから、暗い気持ちになっても悪いばっかりだ、と気を取り直してお腹に手を当てて、ずーっとお腹の人に気持ちを伝えました。こっちに来たら楽しいよー、アホな父ちゃんと兄ちゃんがおもしろいよー、猫もいるよー、おいしいものもいっぱいだよー、いろんなとこ一緒に行こうよー、くんちも見ようよー、おいでよー、楽しいよー…延々と。そしたらある時、こんなこと言うと、またまた〜って感じなんですけど、お腹の中に「目盛り」みたいなものがあるのが感じられて、それが、下向いてたのが、グイーンって上向いたんです。夢でも見てたんだろ、と言われればそれまでですが、いまでも実感として思い出すことができます。そこからなんか、霧が晴れたみたいになって、痛みも気分も良くなりました。なんだったんだろう、あの目盛り。
 まぁ、とにかくゆっくりします。いろいろ探求しつつ。

あのー、療養するの、あなたじゃないんですけどー。