そうやって、じわじわと。

 そんなこんなで、今日は月曜日ですが、小さいことは気にしない。昨日はたくさんの親子連れで賑わう、ちょっと大きい公園に行きました。そこには昔の消防車が遊具として2台置かれていて、子どもたちに大人気です。他にもいろんな遊具があるにもかかわらず、ヒコ氏はほぼ2時間、消防車にまとわりついておられました。ちょっと離れたところに売店があって、私はコーヒーを飲みたかったので、当然付いてくると思って「付いて来て」と言ったら、なんと「いやだ。おかあさんだけ行ってこんね。」と言われてしまいました。ほほ〜!すばらしい!お言葉に甘えて、一応はチラチラと見ながら、コーヒーを買いました。遠目に見るヒコは、せっせと消防のお兄さんを務めておりました。しかし、完全に自分を見てないっていうのもイヤみたいで、こっちとしては「尾行させられてる」状態で、時は過ぎゆく。

(てんとう虫を見ています)

 成長といえば、男の子っぽく、虫が気になってきたご様子。中でもダンゴムシがお気に入りで、ズボンのポケットに携帯していることもしばしば。ちょっと困りますが、「へー、いっちょまえに虫が好きなんだ〜」と、しみじみしました。公園での「男子」のやり取りもそうなんですけど、男子、って、なんか異様に楽しそう。私は、今の自分以外の別者になりたいという気持ちがあまり湧かない人間なのですが、「色気づく前の男子」には、ちょっとなってみたいな、と思います。
 もうひとつ、「ついに来たか!」と思ったのが、どうやら字に興味が出てきたらしいということ。まだ読めないし書けないのですが、「なにやら字というものがあって、それはどうやらなにかを表したりできるらしくて面白そうだ」という気持ちが芽生えきた模様。お絵描きしていても、丸やら線やらとは別に、チョコチョコっとした小さいものを書いて、「それなあに?」って聞くと、「字よ」と答えるのです。そして「『ヒコ』って書いて」とか「『おかあさん』って書いて」とか、絵ではない、字を書いて欲しいと言うようになりました。ふーん、そうかー、ついにかー。字を読めるようになっちゃうと、後戻りできないんだぞー、と思いつつ、こればっかりは誰にも止められないな、と、喜ぶしかありません。後戻りもできないけど、そこにはまた、途方もなく面白い世界が広がっているのですから。ようこそ、字のある世界へ。