雪どけ

 ずいぶん荷物が減りました。
 1歳すぎたところで保育園に通いだしたころは、上下の着替えとよだれかけとハンドタオルを2枚ずつくらいと、おむつがだいたい5枚ほど。帰りには、それらのすべてが汚れ物としてズッシリと戻って来ていたものです。それでも足りずに、「保」と書かれた服を着ていたりして。それが今や、上下の着替えのみ。汚れてない時だってあるので、洗濯物もずいぶん減りました。
 話もかなり通じるようになって(ちょっと前までは、言葉は通じていたけれど、話は通じないことが多かった)、なにか、大きな一山を超えた感じがあります。数日前には3歳児健康診断だったのですが、「それが終わったら、どうやって二人きりの時間をやり過ごそうか…」という憂鬱は、さほど感じませんでした。実は1歳半の健診の時に、ヒコはちょっと小ぶりなもんだから、「2歳の時も来てください」と言われてしまったのですが、任意だったこともあり、「健診後の二人きり」を思うと、どうしても足が向きませんでした。たった数時間なのに、ひどい話ですね。でも、どうしてもできなかったのです。次々と繰り出される要求、一瞬も目の離せない行動…。大好きなのに、二人きりになるのは怖い。そんな冬の時代が、ようやく雪どけを迎えたようです。3年半。長かったのか、短かったのか。健診のあとは公園に行って、滑り台を何十回も一緒に滑りました。


何人も我にピントを合わせること能わず。