「母親」の概念

supply72009-02-26

先週の夕食時のこと、産後3週目を迎えた妹ネネにコジポンが「ねえ〜ネネ〜、ネネはどこの会社に行くかそろそろ決めたら〜」と言うのです。
一同「へ?」となっていると「だって、お仕事しなくちゃだめじゃない。」とコジポン。またまた一同「へ?」

実はネネ出産前に八百屋でアルバイトをしていて、社員ではないため、産休は取れないけれど、出産後落ち着いたら同じお店に復帰する予定でいたのですが、本社のテコ入れで店長が変わり、人員削減のためにネネと共に働いていたアルバイト仲間はみんな首を切られ、そして彼女の戻る場所もなくなってしまったという経緯がありました。そんな話を知ってか知らずか、コジポンなりにネネの就活に思いを馳せていたようです。

しかし、話していくうち、就活問題だけではなく、コジポンの中にあるちょっと変わった「母親」の概念がどうやら見えてきました。


ネネ「うーん、ネネは赤ちゃん産んだばっかりだし、まだお仕事はしないで、もう少しお家でのんびり赤ちゃんのお世話をしていようと思うんだ」

コジ「えー、だめだよ、みんなお仕事しているじゃん。働かなくちゃだめだよ。ネネもどうするか早く決めた方がいいよ。」

ネネ「でも、Booちゃんはネネのおっぱいがご飯だし、そんなにすぐには働きには行けないな〜」


そこで、私は、はたと気がついた!!
コジポンが生きている世界ではみなお母さんは働いて(職業として)いるのだと。
まさに母親である私がそうであり、バアバは年を取ったから働くのやめただけであり、保育園のお友達のお母さんはみな働いていて、保育師も家庭では子を持つ人も多く、コジポンのまわりに専業主婦という立場のお母さんがいないのです。
いや、正確には専業主婦のお友達やご近所さんなんかもいるのですが、コジポンはその生活様態をかいま見ることなく(その時間はいつも保育園に行っている為知るよしがない)日々を過ごして、今に至っている事に気がついたのです。
コジポンの中では「お父さん=働く人」「お母さん=働く人」という図式があり、さらには「保育園=お母さんが働いている」「幼稚園=どちらかというとお母さんは専業主婦」なんて図式は全くなく、世の中の全ての子のお母さんはよほどの事情がない限り職業としての仕事を持っているものである。とされているようなのです。だからネネが働かないで家にいることを殊更に心配していたのでした。

今は、昔に比べて働く女性が増えたので、「お母さん=お家で家事をする人」とはいえないとは思うのですが…なんとなくやはり世の中にはまだ漠然とそういうイメージってありますよね。子供も知らず知らずそういう感覚を身につけるのかと思っていたのですが、コジポンは生後3ヶ月から保育園に通い、保育園と家庭でほとんどの時間を過ごしながら育ってきたのだから当然ではあるのですが、改めて子供は与えられた環境のなかで概念が育って行くのだなあと実感した出来事でした。

「お母さんがみんなお仕事してるとは限らないんだよ。保育園には働くお母さんばかりだけれど、幼稚園にはお仕事してないお母さんだっているんだよ」と教えても、いまいちピンをきていないようでした。



家事が苦手な私は個人的には、専業主婦の方がよほど「働く人」だなあと思っているのですが…



今週の一枚は
お迎え時に突然の雨、傘を二本持っていたお友達に借りたカエルの傘をさすコジポン
傘がとってもかわいかったので記念に一枚。