クローンチェケラッチョ

 「お昼寝の時、こちらをチラチラと見るので、『待っとると?一緒に寝ようか?』と言うと、嬉しそうに笑い、添い寝するとすぐ入眠しました。(連絡帳より)」

 「うちの子、家でもずーっと『ヒコちゃん』『ヒコちゃん』って言ってるんですよ〜。(同じ組の女の子のお母さんより)」

 今週も絶好調に色男のヒコ。昨日はダンナもいない中、私の体調がすぐれなかったのですが、本当に具合が悪いとわかると、いろいろ世話を焼いてくれました。「おなかがいたいの〜 はやくよくなって〜 いっしょにあそぼうよ〜」という即興ソング付きで。育ったものです…。

 激しく怒ってしまったときの自己嫌悪って、もう、数えきれないな…。

 その時は「こうしてほしい」「これはしないでほしい」と思って説得したり、時に激しい言い争いになってしまったりしたあげく、いざ、次の機会にそれが聞き入れられて…たとえば「毎日ミニカー買いに行くのは止めよう」と言って、それまではギャーギャーと泣きわめいていた帰り道、「今日は行かんよ」と、向こうから言ってきたりすると、不気味と言うか、彼の中の何かを「損ねて」しまったのではないかというような気になって、それはそれで複雑です。抜くべきでなかった牙を抜いてしまったような。だからといって、毎日スーパーのおもちゃ売り場に行くという習慣はやめたかったし、行くと言われれば言われたで、その都度イヤな気持ちになったとは思うのですが。やめさせたかったんだから、やめられて万々歳、と思っていいはずなのに、なんだか後ろめたいのはなぜだろう。たぶん…子どもと毎日暮らすということは「自分の都合」を「しつけ」と称するものの中に混ぜざるを得ないことがあるから、その分がきっと、後ろめたいんだろう。「押しつけ」と「しつけ」の狭間の親心。

 話題はまったく変わって。
 ヒコがふざける時によくするポーズがあります。両手の指をフレミングの法則みたいに3本立てて、チェケラッチョ。足はガニ股の中腰。口をすぼめて舌を出す。それが3年前…知人たちとの集まりの記念写真で、赤ん坊のヒコはまだスリングに入って抱っこされているのですが、その後方に、まったくおなじポーズを取っている、酔っぱらったダンナが写っていました。「寸分違わぬ」とはこのことです。見ていたとか、教えられたという問題ではなく、「『ふざけたいと思ったらこのポーズを取る』という遺伝子情報が組み込まれている」としか思えないクローンっぷりで、大爆笑でした。子どもについて何か気になることがあれば、まず自分を見よ、ですね。

 明日は保育参観。どうやらステージで龍踊りをするらしいですが、先だってのおゆうぎ会での「へたり込み&セリフ消失」があるので、期待せず、でも楽しみに行ってきます!