関西人のノリ

こ初々さん動きを見ながら「あれ、この感じ、どこかで見たことがある」と思うことがよくあったのだけれど、先日その謎が解けた。お笑い芸人の動き方に近いのだ。

たとえば、アホの坂田師匠が左右の手のひらを交互に返しながら「よっとさのこらさの、よっとさのこらさの・・・」で斜め前に歩く動き。あるいは、ぼんちおさむちゃんの「おー、おー、おー、おさむちゃん、でぇーす」の動き。あるいは、島崎俊郎の「アダモステ」の動きに近いものを感じるのだ。つまり、どこかに緊張のある動き。
いや、もしかすると、お笑い芸人が、可笑しさや可愛らしさを引き起こす動きを追及してゆくと、自然と幼児のぎこちない動きに近くなるのかもしれない。

そんなことを考えながら家族で散歩していたら、こ初々さんが、先に葉っぱの付いた枝を拾って上下に振って遊んでいたので、私は握った右手を上下に振りながら「ツッタカター、ツッタカター」と「ツッタカ坊や」*1に誘ってみた。

案の定、こ初々さんはすぐ食いついてきて大喜びだ。自分も「ツッタカー、ツッタカー」と腕を振り上げて足踏みする。「あはは、こりゃ面白いやぁ」と思ったのはよかったのだか、こ初々さん「も一回、も一回」とやめさせてくれない。おかげで、家に帰り着くまで「ツッタカター」と歌いながら二人並んで行進するはめになった。一緒にいた初々さんはといえば、「関西人やなぁ*2」とあきれ顔で他人のふりをしている。東京人はノリが悪いのだ。

オット初々

*1:西川のりお師匠のギャグの一つ。白塗り白タイツでオバQのメイクで「ツッタカター」と行進する。

*2:すでに関西弁なのだが