ぐるぐる、ぽとぽと。

 よく、スポーツとか芸術・芸能関係のすごい人って「3歳からはじめた」なんて言ってたりしますけど、自分の子が3歳になってみると、それってすごいなー、って思うと同時に、そんなものだろうな、と思ったりします。小さな子どもには、たしかに果てしない可能性があるけれど、「持って生まれたもの」は確実にあるし、どんな親んとこに生まれたかに代表される「縁」や「環境」もしっかりとある。良くも悪くもなにがどう出るかは、かなり後にならないとわからないのでしょうが、「3歳」って「生後漠然カオス」が、まるで小学生の時見た「宇宙のできかた」や、イザナギイザナミがグルグルとかき混ぜた海がポトポトと島になり始めたみたいに、ある方向性、人間性に向かってまとまり始めるころなのかな、と、そばにいて感じます。もちろん2歳のころにも、1歳のころにも、生まれたばっかりのころにも、ヒコにはヒコにしかないものがありはしたのですが、ここへ来て、いよいよ輪郭を持ちはじめたような気がします。って言って、なにを習わせているわけでもなく、あいかわらずトミカまみれな日々なのですが。
 そんなトミカを買っているお店(大きなスーパーの中にある)には、日々、たくさんの親子の姿があり、たびたび見かける人たちもいます。その中に、いっつも不機嫌な親子がいて、けっこう大きい兄弟が小さい子たちのおもちゃも独占することも多く、特にお母さんがブスくれていて、どうやら同じ建物の中にある英語教室かなんかに通わせてるみたいなのですが、子どものノートを見ては怒ったりしています。なんだかなぁ。ま、私もヒコがあまりにも帰ろうとしない時は、眉間にシワを寄せて叱り飛ばしたりしてますからお互いさまなんですけど、人の振り見て何とやら、そばで見てると、あんまり気持ちのいいものじゃないですね。たとえ親の言い分が正しかったとしても。
 「なーんでこんなに怒ってるんだろ?」って思うことが時々あって、そういう時はだいたい、こっちの都合に合わせようとしてる時が多くて申し訳ないんだけど、どうしても決まった時間に間に合わなくちゃいけないことなども、日々の中には多々あるから難しいです。とりあえず「怒りすぎたな」と思った時はあやまることにしています。バーンと怒っちゃうと、ヒコの顔はちゅーんと縮んじゃいます。あやまると、ふわっと戻ります。ふわっとしたまま、やりたいことをどんどんやっていってくれるように…できれば…できるように…できないとな〜。がんばります。