砂時計の音が聞こえた

 最近、ふと気付くと「育ったなぁ」と感慨にふけることが多く起こっています。昨日起こったのは「ラーメン屋でついに1杯注文」でした。これまでは親のラーメンを取り分けて、替え玉で補っていたのですが、昨日は「ダンナ→辛い味噌が入ったやつ」「私→焦がしニンニク油が入ったヤツ。ヒコにはちょっとヘビー」をそれぞれが食べたかったので、もう、それならノーマルなのを1杯取ってみようよ、ということになったのでした。「ヒコにもヒコのを取るよ!」って言ったら、すごくよろこんでました。そして1杯、食べてしまいました。よっ!まさに一人前!
 他にも、荷物を持ってくれたり(しかも2倍巻きの重たいトイレットペーパーを!)して、ほんとに、ほんの何日か前までは、私が両手に荷物を持っていても容赦なく「はいどうじょ(だっこ)」だったのに、いったいどうしてしまったのでしょうか。
 こうして「いつの間にか」育って行ってしまうのでしょうね。アイリさんの「3歳過ぎたら早い」というのが、ここ数日、すごく迫ってきてます。それも、でも、数日の話なんです。読んだ時点では「またまたご冗談を」と思ったのですが、本当に、ここ数日で、砂時計がサラサラ落ちる音が聞こえだした気がするんです。赤ん坊のとき、「だっこ、おんぶできるのも今のうち」って言われて、それも「んなこたない。それよりこの抱っこ地獄をどうにかしたい」と思ってましたが、どうやら本当のような気がしてきました。階段でつないでいた手も、ドアを開ける時に手伝っていたのも「ヒコだけ!」と、振り払われることが増えました。まだまだ大変なことの方が多いから「寂しい」と思う余裕は…でも、まったくないとは言い切れなくなった、年の暮れです。