夕食当番制度の運用と効果について

こんばんは、東京も今朝は霜が降り本格的に寒くなってまいりました。

さて、今週はわが家のご飯当番制度について書かせていただきます。
このご飯当番というのはその名のとおり、夕食作りを当番制で担当するという制度なのですが、歴史は古く、アイリが幼少の頃より実施されておりました。
 当初、共働きの両親が夫婦で分担(妻5:夫2)していたのですが、子供達が成長するにつれ、高校生になった子は週一回ご飯当番を担当するという決まりができました。母が自分の時間(習い事)を持つためだったと思います。

 昔からわが家は、家族6人に加え、夕食の時にはアイリの曾祖母(ヒイバアの母)が隣家よりビールを下げて来て一緒に食事を取りお風呂に入って帰っていくのにはじまり、そこに週に一度ピアノの教師が加わり(兄弟4人+母が習っていたので家に来てもらっていた)、誰かがの受験生の時は当時の家庭教師が一緒に食べたり、ホームステイしていた留学生(時期をずらして3人)が一緒だったり、父の妹が来ていたり、と常に家族以上の人数での夕ご飯が日常となっていました。
 私達兄弟は小学校に上がると、ご飯を仕掛ける当番が始まり、順々にお風呂当番やら味噌汁の出汁を仕掛ける当番やら、家の当番をやらされていましたので、ご飯当番も当然の流れという感じでした。
 学生のうちはもちろんのこと、社会人になってからも実家に住む限りご飯当番は避けては通れない宿命で、デート誘われようとも「ご飯当番だから…」と断わった事もあったようななかったような。家を飛び出した姉、妹、弟はそのしがらみから見事脱却したのですが、一度も家を出ないままカントクと結婚し、親と同居している私は、もうかれこれ18年くらいご飯当番しておりました(いま気がついた!)。
 その後、ヒイバアが8年前夫を亡くし、妹ネネが同居人に追い出され、弟ドラゴン夫妻が双子妊娠判明で同居を決め、夕食に加わるようになり、それぞれの家庭に子供が生まれたり、ネネが結婚したり、次第に夕食に参加する世帯、人数が増加していったわけです。一緒にご飯を食べるということ=ご飯当番を分担するということであり、それぞれの世帯で担当の曜日にご飯を用意し、みなが集まり夕食を取るというスタイルが確立されてきました。

 そういう経緯ではじまったご飯当番ですが、現在は、

 ヒイバア 月曜日 (凝った料理が得意、ガスパッチョ、ビーフストロガノフ)
 バアバ  火、木、土曜日 (ベテランだけにレパートリーが多く、とにかく品数が多い)
 アイリ  水、日曜日 (丼物や鍋一つでできる、主食とおかず一度に取れる料理が多い)
 ジイジ  金曜日 (手を抜きがちだが、時々風変わりなメニューを考案:トマトの味噌汁)
 ネネ   ピンチヒッター (一番繊細で丁寧な料理、八百屋勤務の為、野菜が豊富)

という担当で運用されてます。

 基本的なルールは
 ・食費は原則お当番が負担。
 ・食べる場所はお当番の世帯、毎日違う場所に集まります。
 ・前日の献立と重ならないような配慮をする。
 ・夕食をとらない人は必ず事前にお当番に申し入れをする。
 ・お当番ができない日は、誰かとトレードし別の曜日を担当する。
 ・特例として妊娠後期、出産後しばらくはお当番免除。
 
 ドラゴン一家も当初は当番制に参加し一緒に夕食を取っていましたが、子供達の生活のリズムに合わせて現在は別々です。
 ネネ一家は、新婚ということもあり、今までは別々にしていましたが、最近はバアバが岐阜の姉ミンミンの家に行っている為、週に3日の空きがでてしまい、産休に入ったネネが週に2回ほどお当番をしてくれています。きっと、出産後は一緒に食べることになり、担当日が決まることでしょう。


 このご飯当番制の最大のメリットは、毎日の献立に頭を悩ませなくても良いという点につきますね。それに自分の当番以外の日は残業等で帰宅が遅くなっても大丈夫だったり、世代の異なる各人のアイデア料理等バラエティ豊かな食卓が楽しめるというのもあります。
 それと、みんなで一緒にご飯を食べるというのがともかく楽しい、大人達ににとっては子供や孫(曾孫)の話を聞くのが楽しかったり、子供達(私達も含め)にとっては父母らから小言が出ても、優しい祖父母(曾祖母)から助け船が出されたりと、バランスがとれるんですね。必ず誰かが話し相手になってくれるから、疲れてイライラしていたりしても、食事の時間で大概の事はリセットできてしまう気がします。
 ただ、作るご飯の量がかなり多いため(翌日のお弁当分も考慮しなくてはならない)、当番の日はそれなりの覚悟で作らないといけません。現在は平均して6〜8+α人前といったところですが、ドラゴン一家が一緒の頃は10人前以上のご飯を作っていました。ご飯を作るのに疲れてイライラしたりもしてますけどね。

 私は通勤に片道1時間以上の時間がかかり、保育園へのお迎えもあわせると、どんな早くても帰宅が7時を過ぎてしまうため、平日のご飯作りは困難で(帰宅してから作って食べさせてお風呂入って寝かしつけるとなると「早寝」なんて不可能)、この当番制にかなり助けられています。ただ、水曜日のご飯当番は帰宅してから作るとなるととんでもない時間になってしまうので、前夜のうちに仕込みをすませておくという裏技で乗り切らねばなりませんが、「ママのご飯当番、2階(自分の家)で食べるご飯が一番好き!」と言う可愛い我が子の為に母は頑張るよ。
 みんなの料理を食べるコジポンいわく、「バアバの作るオムライスが一番(おいしい)、天ぷらはヒイバア、餃子はジイジ、親子丼はママ、焼肉(カントクは一切料理が作れないため外食)はパパ」と6歳ながら食べ比べて料理別のランキングをつけたりしているようです。違いのわかる男になるかな?
 
 明日は水曜、そうです、私のご飯当番です。献立はコジポンリクエストの「焼きそば」の予定。えっ?休日の昼ご飯メニューと間違えてないかって?だって、主食とおかずが一体となった料理って作るのが楽チンなんだもん!