タイムマシン

(ぼっちゃんは夕方から再び熱が上がり始めた。今は座薬が効いているのか、深く眠っている。)

前回の日記は書いている最中に、先月隣に引っ越してきたオオアリクイのイザヤ・マモル氏に突然後ろから殴られ、その結果途中で切断されたようなかたちになってしまいました。ご心配をおかけしました。でも、イザヤ・マモル氏とはその後も関係良好です。ご心配なく。

先週はトンビさんご一家が遊びに来てくれました。狙っていた焼肉屋やホルモンが空振りという思いもかけぬハプニングに見舞われたことも事実ではありますが、でも、いろいろと話せたこともあり・・・ついでに巨人の優勝もあり・・・ヒコくんとぼっちゃんのミニカー戦争もあり・・・。楽しい週末をすごすことができました。
残念なのは、日曜のフリマ当日(そういえばこれがメインの目的だったんですよね)、雨天な上にヒコ君が熱を出してトンビさん一家が早めの帰路につかねばならなかったこと。ヒコくんはこの山間の寒冷地でもずーっと半袖半ズボンで頑張ってたからね・・・。

でも、それと同時に心配なのが、トンビさんちの車すなわちオペルのオメガ・ワゴンのことです。トンビさん一家が早めに帰った理由の一つが、フリマ当日にオメガ・ワゴンの調子が悪くなったことでした。あのオメガ・ワゴンはホッチキス一家にとっても思い出が詰まった車で、あの大きめの車体で長崎の細い道を縫うように走ったり、後部座席とトランクを子ども&奥さんたちのスリーピング・ルームにして夜通し高速をぶっ飛ばして出雲大社を詣で、山陰を旅したり・・・。ほんとうに思い出がいっぱいです。

トンビさんの家族と知り合った頃(まだぼっちゃんもヒコ君もいない頃)、ホッチキス家はフォルクス・ワーゲンのゴルフ2に乗っていました。このとき、もし僕らがカローラとかステップワゴンとか、ワゴンR*1に乗っていたら後の両家の関係は違ったことになっていたのではないかと思えるぐらい、トンビさんちのオメガ・ワゴンとうちのゴルフ2は気が合っていました。

でもそんなゴルフ2もぼっちゃんが生まれる少し前からときどきブレーキが利かなかったり、冷却水が漏れたりと調子が悪くて、ついにぼっちゃんが生まれてすぐ、今のゴルフ4・ワゴンへとバトンタッチを余儀なくされました。

でも、出産した病院から初めて家に帰ったとき、一緒に公園にいく時、荷物をぎっしり積んで妻の宮崎に初めてぼっちゃんを連れて帰ったとき・・・どんなにおんぼろだったとはいえ、ゴルフ2の思いでも一杯です。

車なんて、極論すれば移動の手段であり、ちょっと動かなくなれば、それこそ鉄の塊でしかない。でも、クリント・イーストウッド監督の『パーフェクト・ワールド』という映画の中で、ケヴィン・コスナーが車のことを「タイムマシン」と呼ぶシーンがあったのを思い出したんですけど、もしかしたらそれとは関係無いかもしれないですけど、車内での出来事や、車で行った場所、車の窓のシミ、そういったものがふと過去の出来事を思い出させてくれるとき、車はたんに空間内を平行移動しているのではなくて、時間のなかを動いているのかもれません。

なんか、いいこと書こうとして気まずくなってしまいました。それでは今週はこのへんで。

*1:もちろんここではこれらの車の悪口を言っているわけではないし、車の批評といったものはこの文章の趣旨のなかには一切無い。