ウツのあなたに六甲おろし

そういや3ヶ月も救急病院に行ってなかった……のは、夏休みだったからなんだな。9月に保育園が再開し、ニーニャを出迎えてくれるクラスメートの鼻の下が一様にガビガビになり、朝晩の吐く息が白くなり、ついに門番のハゲ親父イシドロが全館暖房の開始を告げた昨日、ニーニャ、ダウン。久々の39.5度。今日は保育園をお休みしているので、昼寝中のいま慌ててPCに向かってます。

ああ思い返すも怖ろしや。保育園に通い始めた今年1月は週替わりで各種病気をもらって帰り、湿度10%台の感冒天国激寒マドリードの地で、湿気の多い瑞穂の国より来たる我がファミリーはドミノ式にバタンキュー。さらには断乳後ブルーも加わって、マミーちゃんは「辛うじて起きているときもソファーでぐたー」という、約半年にわたる人生最長のウツを経験したのでした。惰性で生き延びたよ。惰性バンザイ。このときほど、秋の優勝に希望を託して日々の試合に本気で一喜一憂できるアホアホ阪神ファンのツレを羨ましいと思ったことはなかったね。「来年の桜を見たい」でもいい、なにかそういう望みをもちましょう。これホント。私はこの秋の帰国が、一縷の望みでした。これホント。ちゃんぽん、刺身、ショートケーキ!

というわけで2008年秋冬の最大のテーマは、「マミーちゃんが倒れないこと」。なのでニーニャが熱発した瞬間、ツレに「全快まで弁当休止」宣言。そして、リズムは体調不良のニーニャに合わせ、食欲は自分に合わせて一日を過ごす。間違っても、ニーニャが昼寝している間に、溜まった洗濯物とか散らかった部屋とか山積みの食器とかに手を出さない。彼女が昼寝しているときは私も寝る。寝なくても雑誌パラパラくらいで身体と心を休める。じゃないと、昼寝明けの「熱があっても意外に元気、しかし熱ぐずりのせいでけっこう情緒不安定」なニーニャに余裕をもって接せられないから。ホコリで死んだ奴ぁいやいし、台所音痴のツレだって空腹で死ぬ前になんとか算段できるはず。んでもって、夜になってツレが帰ってきたらスパッと選手交代。酒を飲むもよし、鬼のように食器を洗うもよし。ちなみに今週は帰りの遅いツレの夕食も作ってません。って、威張ることじゃねえけんど。

まあ、できるひとはできるんだと思うんだけど。女優業と主婦業とかでも。「映画のロケで毎朝5時に嵐山だった時も、朝3時に起きて息子の弁当は作ってました」とか(想像)。ただ、私は「できないひと」だというのを、この前の冬に身に沁みてわかった。そして当時はけっこう頑張ってないつもりだったのに、それでもわりと頑張っていたことも、振り返ってみてみるとよくよくわかった。なので今年はなおさら図太くいく所存なのであります。しかし、ぼーん・とぅー・びー・がんばりやさんにとってがんばらないことって、すごくがんばらなきゃできないことなのよね。つくづく。