先週は突然の破水でびっくりしてバタバタの投稿でしたが、無事に出産を終え金曜日に退院し自宅でのんびり過ごしております。
みなさま、たくさんのお祝いメッセージありがとうございました。
自分が出産してみて、赤ちゃんはこれほど多くの人に幸せをもたらすのかと感心しています。

まずは忘れないうちに出産の記録を残しておきたいと思います。

9月29日は妊婦健診の日でした。
生理不順の漢方薬治療のときからお世話になっているおじちゃん先生に診てもらいました。
胎児の推定体重は2800グラム、徐々に下におりてきていて経過は順調。
「いつ産まれてきてもおかしくないよ、散歩とか運動がんばってね!」
と言われ、ちょうど翌日の日曜日がベリーダンスのレッスンだったのでちょうどよかったと思ってたところでした。
病院のあとはなんとなくきつかったので帰宅し、のんびり過ごしていました。
ゴマ坦々麺の夕食の準備をして、ホームベーカリーにハチミツ食パン(ふわふわで美味しい)のセットをして、仕事帰りのダンナを迎えに行って平和な雰囲気で夕食を食べました。
その夕食にオニのようにキムチとラー油を入れたのが原因だったのではと私は思います。
「いつ産まれてきてもおかしくなからしかよ。」
なんて話した食後にちょっとお腹が張ったので横になっていたら、オリモノともおしっことも違う生温かな感触を子宮口に感じました。
「破水したごたるっ!!」と叫んで、自分の座ってたところをみるとお漏らしのように羊水がたまってました。
とりあえずトイレに行って着替えても、プシャーッと水が流れてくる感触は止まりませんでした。
病院に電話したら、至急来てくださいとのことだったのでバタバタと財布などを準備して出かけました。
病院に到着して内診してもらったところ、破水しているのでこのまま分娩の方向でってことで入院。
えーーー、ちょろっと診てもらって薬もらって帰るつもりだった私の服装は、大好きなウルフルズのツアーTシャツ(「馬鹿正直」と胸にプリントされたもの)、よれよれのパジャマズボン、島ぞーり。
なにより気になるのは、ホームベーカリーにセットして23時50分に焼きあがるハチミツ食パンのことでした。
恐る恐る看護師さんに「おうちにちょっと帰りたいんですがダメですか?」ときいてみたところ、「破水したら絶対に入院です。すぐに細菌感染防止の抗生剤を注射します。」ときつい口調でいわれ一気にブルーに。
ダンナに「パンが・・・パンが・・・」とつぶやくものの、彼もどうしていいかわからず「大丈夫、食べとくけん。」とまったく気休めにもならない受け答え。
入院準備用品をまったく持ってきてなかったのでダンナは荷物をとりにいったん帰宅。
子宮口が2センチ開いていた私は、たまーに来る陣痛(生理痛の延長みたいなもの←もっと違う種類の痛みかと思ってたのでちょっと拍子抜け)を呼吸法でやりすごして、平和なときはひたすら眠ってました。
ホームベーカリーから焼きあがったパンを取り出したアップの写メールがダンナから送られてきた後は安心したのか一気に眠くなりました。
月曜日には赤ちゃんを抱っこしてますよ、と言われ未知の出産に対してすごく不安でしたが、翌日のレッスン休みますとベリーダンスの先生にメールを送ったところ、「うまく陣痛の波にのれば、痛みすら心地よく感じられます。がんばってお産を楽しんでください」と返事をもらいました。
なるほど痛みすら快感に!目からうろこでしたが、このメールをきっかけにだいぶ前向きになれました。

翌朝6時にダンナは起きて仕事に。痛みもなかなかこず2度寝していると朝ごはんが運ばれてきました。
食事については入院費用に加算されていたけど、自分が寝ていたらご飯が運ばれてくるということに感動しました。
うれしくてむしゃむしゃ食べて、そのあとはダンナが買ってきてくれたメロンパンを少々かじりました。
時間は刻々と過ぎていって、たまにくる痛みも呼吸法でかわしていたら子宮口は4センチに。
お昼過ぎに看護師さんからリラックスチェアでの安産呼吸法を教わり、やってみると自分に1番合っているような気がしたのでひたすら同じ動作を繰り返していました。
安産体操教室やマタニティヨガ、ベリーダンスで習った呼吸法など教わったとおりにやると見事に陣痛が和らぐので面白くて、ゲーム感覚で痛いながらも楽しんでたら、ダンナが仕事を早めに切り上げて病院に来てくれた頃には子宮口が9センチになってました。
とりあえず心電図をみてみようってことで分娩室に行くと、こりゃもう分娩せにゃとお医者さんたちがバタバタしだしました。
ゲーム感覚ではやり過ごせないすごい痛みに変わったので、私もびっくりして「いたたたったたたた」とか「ぐわぁ、ギャー」とか叫んでしまいました。
ダンナ曰く、病院の廊下にも聞こえる叫びだったようです。
口に酸素マスクはめられ、「さぁいきんで!」とか「いきまないっ!」とか言われ、頭でわかっていても下半身はいきんでしまい助産師さんに足をたたかれる始末。
しかも、お気に入りのおじちゃん先生にとりあげてもらいたかったので希望を出していたらリラックスチェアでの呼吸法がドンピシャに効いて子宮口がどんどん開いたらしく先生間に合わず、「そんな希望を出すと出産のタイミングを逃して危険なんだ!」と大嫌いなじいさん先生に耳元で怒られ、あまりの光景に立会いながらも分娩台から一歩離れたところで様子を見守るダンナは助産師さんから「もっと近寄って励ましてあげてください!」と言われるという、今思えばまるで映画のようなどたばたな雰囲気でした。
「ほら、頭が見えてきましたよ!」とかなんも言われなかったので、あーこんなんがずっと続くんだ・・・はっきり言っていやだ!きつすぎると思いつつ、次のいきみに挑むと「フギャーフンギャー」と産声というものを耳にしました。
あまりにあっという間でダンナと顔を見合わせて交わした最初の言葉が「早すぎやね。」。
周りのお医者さんや助産師さんたちも「え?結局、6分?!」みたいな感じでざわざわしてました。
「元気な男の子ですよー」とわが子との初の対面も、「産まれてきてくれてありがとう!」といった感動的なものはなく「早いねー、血だらけやね。」とドライな感じであっけなく終了。
胎盤などいろんな後処理中も「これは現実なのか?!」とぼーっとしてました。
カンガルーケアでほやほやふにゃふにゃの赤ん坊を胸にのせて見つめあったときも「なんてサル顔!」とダンナと笑いあって涙とか感動とは無縁の出産でした。
出産前にいろんな体操などきがけてやっていたからか産後の経過が非常によく、出血もほとんどなく止血剤の点滴も中断したほどです。


退院した今、ベリーダンスで教わった母乳がよく出る肩の動きと水分の大量摂取で母乳も順調に出ています。
赤ん坊も元気です。

陣痛と戦っている間に家族が応援メールをたくさんくれたのがすごく励みになりました。
今日ひさびさにパソコンを開いて、多くの方が応援・お祝いのコメントをしていただいたことがうれしく何度も読み返してしまいました。
おひとりおひとりにお礼を言いたいのですが、ひさびさのパソコンでちょっと疲れてしまいましたので今日はこの辺で。
ありがとうございました!!
また来週、楽しかった入院生活の報告ができればと思います、

ではでは。