授乳やミルクは、オン・デマンドで。

「お腹が空くのは、時計ですか?」
*1の敬愛するスペインの小児科医カルロス・ゴンサレスの著書によると、授乳時間は3時間を目安に……などというのは無視していいそうです。大人だって大食漢も小食のひともいるわけで、同じく、すでにこの世に唯一の(本来の意味でユニークな)存在として誕生した赤ちゃんだってみんなそれぞれで当然。まとめ飲みする子もいれば、小腹が空いたとちょこちょこつまむのが好きな子もいるし、もともとあまり飲まない子もいる。「赤ちゃんが飲みたがっていそうなときにあげてみて、いらないようならごちそうさま」で、だいじょうぶですよ。

なおカルロス先生によると、母乳の出が「良い/悪い」というのはなくて、それぞれ赤ちゃんの「デマンド」によるんだそうです。ガブガブ飲む子の「食べ物係」になったら、そのおっぱいはどんどん出るようになるし、逆に小食な子の担当になったら、毎回大量の「残飯」ならぬ「残り乳」が出ないようになる。出ているおっぱいが適量だと思っていいようですよ。あるいはグルメな子なら、「半分おっぱい飲んで、半分はミルクが良い!」というかもしれません。なんせ、死ななきゃオッケーです。そして「うっかりおっぱい飲み忘れて死んだ」赤ちゃんは、たぶん数万年の歴史上まだいないんじゃないかな。うっかり食べ忘れて死んだ大人がいないように。

*1:って誰だい? ハイ、スペイン在住の湯川カナです。