パステルカラーの微笑みの女(ひと)←妄想

台湾付近にある台風の影響でいつもよりやや暴風の沖縄です。
雨がこわくて、布団を干さずに家を出てきましたが降る気配ゼロ。
あー悔しい・・・。

カナさんの日記を読んで、妊娠する前の自分の妄想を思い出しました。
もともと、子供も人の世話もきらいな私。
妊娠したら、道ですれちがう子供に微笑むようになるのかも?!とか
やさしい色彩の服を着るようになるのかしら?!とか
この悪い性格や毒舌に変化があるかも〜!!!とか妄想しておりました。

いざ妊娠してみると、なーーーんの変化もなしです。
大好きな甥っ子と、かわいいなと思う子供以外なんの興味もわかず、
むしろモノレールなど乗り物に乗ってるときに騒ぐガキをみかけると微笑むどころか睨みつけてしまいます。
道ですれちがっても、子供より猫のほうがかわいいと思ってしまう始末。

やたらパステルカラーが多いマタニティウェアコーナーを見たりすると虫唾がはしります。
原色バンザイ!

悪い性格も毒舌もますますひどくなるばかり。
「ママ」って言葉もなんかイヤで「ママになりますね!」と母子手帳を受け取る際に言われたときも「母さんって呼ばせる予定なんです。」と歯向かったり、この前なんかぽっこり出ているお腹を若い警官(男子)にギョッとした感じでマジマジと見られ、「爆弾じゃねーよ、赤ん坊が入ってんだよ。おめーだって母ちゃんの腹から出てきたんだよ!こそこそネズミ捕りすんな、コラッ(←日頃の鬱憤爆発)。」と心の中で毒づき、睨みかえすという悪態妊婦です。

こんな私でも、妊娠初期は清く生まれ変わろうと思った一瞬がありました。
病院で妊娠していることがわかってから数週間ほど子宮口からの出血があり、切迫流産ということで安静にしないといけない日々が続きました。
初めての妊娠で、「流産」という響きに完全にびびってしまいトイレに行くたびに「出血してたらどうしよう?!」とドキドキしてました。
不安でしょうがなかったので、少しでも出血があったら病院に連絡しお医者さんに診てもらってました。
二日連続で病院に電話して、「至急、病院に来てください!」と言われタクシーにとびのった時は、タクシーの中で「神様(なんも信仰はないけど)、これからの人生で人の悪口は言いません。いい人になるよう心掛けますから、この子は無事でありますように!なにとぞなにとぞ。」とずっと祈ってました。病院に着いて、内診してもらうまでぽろぽろ涙流しながら、手もお祈りのポージングでした。
赤ん坊は無事でそのとき初めて超音波でピクピク動く心臓も確認できたのですが、その後に先生から「だめなもんはだめになるし、生きる子は生きるから。まぁ、お宅のとこは大丈夫だけど」と言われました。日々の出血でびびり弱っていましたがなんだかカチンときて(先生が言ってることは事実なんだろうけど、妊娠初期のいろんなことにびびってる妊婦に「だめ」なんて言葉タブーだと思います)、「そがん言い方なかやろうがっ!」と長崎弁で涙目で反論。
すっごく気まずい雰囲気のまま診察は終わり、会計までの待ち時間は病院のトイレで「どチキショー、あのくそじじい!ばりむかつくっさ(長崎弁で『非常に腹が立つ』の意)!」とつぶやきながら大号泣。
(それからは因縁のじーさん先生には2度と診察されないよう予約いれてます)
私の「いい人」への転身の決意はおよそ30分ほどで消えました。

もう31年も生きてきたので、人間そう簡単に変わりはしません。
のびのびいつもの性格・考え方で居心地よくいる方が頼もしいお母ちゃんだと思います。

一昨日あたり、ご飯をお腹いっぱい食べた後にいつもの低音ボイスで「お腹いっぱいやね。」と話しかけたところ、ポコーンと蹴られました。
母子コミュニケーションは順調です。(順調と思いたい)

写真は最近の私の腹ぼて具合と、友達からもらった金太郎よだれかけ(ダンナさん撮影)。
逆子体操は日々やってます。
そうそう、木曜日の自分で膣に薬入れるという試みは見事に失敗しました。
でもコツはつかんだような気がします。