「3時間」の呪い。

昨日の天気予報では、ぴっかぴかの晴れマークだったので、夜、張り切って洗濯物を干しました。しかし目覚めてみれば、食中毒注意報絶賛発令中の湿気空。おむつ外し期間中ゆえ、ヒコ氏のズボンも多いのですが、なかなかしぶい状態で、もったりした風に揺れています。

早いもので、3巡目。1週間の間に、「これを書こうかな、あれを書こうかな」といろいろ浮かびはするのですが、まずはやはり、少しでも誰かの役に立ったり、楽になってもらえるようなことを綴っておきたいと思います。ということで、その第一弾。

 「授乳間隔は3時間」には、だまされたなぁ。

出産前後のこと、特に乳関係のことは、なんだか問題をややこしくすることばかりが「常識」とされて、簡単なんだけど大切なことが伝えられていない、という気がしました。それはほんと簡単なことからで、たとえば「乳をやるときの、シャツのめくり&固定のしかた」とか。これは(私のやり方は)首からネックレスのようにゴムバンドかなんかをたらして、シャツの中を通して、ゴムをもう一回首にかけると、ボローンと乳が出せて楽だったのですが、初めての授乳で、なにもかもがわからず、赤ん坊にはうまくくわえさせられないわ、抱き方もまだおぼつかないわ、という状態で、シャツが乳と赤ん坊にぐしゃぐしゃ覆いかぶさってくると、それだけでもう、泣きたくなっちゃったものですが、これを知ってれば、大きな問題のひとつは解決したのになぁ、と思います。いやほんと、とんでもなく些細なことが、大問題でした。出産後の数週間は、ほとんど乳のことで頭がいっぱい。受けねらいでもなんでもなく、「わさび」とか「ちくわ」とかいう文字が、「ちくび」に見えるんです。うなされていました。
でも、軌道に乗りさえすれば、母乳は楽だった。消毒なんて一回もしなかったし。だから、そういう意味でも、後続の人に(顔の見える範囲では、がばちょさん)、できるだけ楽ちんにハードルを越えていってほしいです。ハードルは、あるんです。どうしても。産むのだってそうだし、乳をやるのだって、育てるのだって、人には代わってもらえない。でも、ちょっとしたことで低くなるハードルが、自分がやってきた範囲の中だけでも、いくつもあった。だからできるだけ、それを記しておこうと思います。そして、記しますが、絶対ではないということも、また、強く記しておきます。様々な育児情報の何がやっかいかって、「これじゃないとダメ」感をあおることです(母乳VSミルク、も、そう。なにかと『VS』。『or』でいいのに!戦ってどうする!)。読んで、聞いて、「なんとなく、いいな」と思えたことだけ取り入れるのがいい。それもまた、私が学習した、「簡単なんだけど大切なこと」のひとつでした。

なんだか長くなってきちゃいましたが、もう一度。

 「授乳間隔は3時間」には、だまされたなぁ。

よく書いてあるんです。「新生児は3時間おきに飲ませる」って。だから、夜泣き出した時も、「まだ2時間しか経ってないから、おっぱいじゃないはずだし、なんなの〜」と、抱っこして家の中をウロウロしていました。わざわざ砂糖水作って飲ませたりとか。でも、ぜんぜんそうじゃなかった。あの人たちは、お腹が減ったら泣くんです。尻が濡れたら泣くんです。「ちきしょー、腹減ったけど、前飲んだのは1時間前だしな。ガマンガマン」とか、「おっと、もうこんな時間だぜ、あまり腹は減ってないが、そろそろ飲んどくか」なんてことは、微塵も考えてない(はず)。だから「3時間」なんて呪いはさっさと捨てて、「泣いたら尻を見て乳をやって、それでもダメなら抱っこして、それでもダメなら、そんとき考える」のがよかったな、と思いますし、それに気付いてから、ずいぶん楽になりました。

長くなったついでに、今日のおまけ。
泣いちゃったヒコにおっぱいをやるときに、よく歌っていた歌。


 おっぱいさんに聞いてみよう
 おっぱいさんに聞いてみよう
 いやなことがあったなら
 悲しいことがあったなら
 おっぱいさんに聞いてみよう
 おっぱいさんに聞いてみよう…(エンドレス)


おっと、雨が降ってきたので、洗濯物を取り込みます。
みなさま、よい週末を!