かろかろなオレ。

 茅の輪くぐり。
 祭りはもちろんですけど、こういう昔ながらの行事って、子どもごころをくすぐるもののようです。一緒にぐるぐる回ったら、おかしいくらいに笑いがこみ上げて来て、ふたりして大笑いしながらくぐりました。やはり何か、動作なり形式なり、心の奥底に届くものがあるんでしょうね。たしかにこの「草でできた大きな輪っか」を目の前にすると(実は初めて見たんですけど)、なにごとかがあるような、心のさざめきが起こります。そしてくぐりたくなります。

 さて、あいかわらず特殊車両好きなヒコ。呼び寄せ能力も爆発中で、昨日などは「朝=レスキュー車と救急車とすれ違う。夕=後方から救急車接近。追い抜かれたあと、しばらく追跡状態」でした。そうやって我が家では毎日、特殊車両のことが話題になるのですが、あの、赤色灯っていうんですか?パトカーとか救急車の上に乗ってて、ピカピカ回る赤い光。あれもなんだか、わけもなく心騒ぐものですが、あれが光って回ってる状態って、どう表現するんでしょうか?ピカピカ?クルクル?そんなこと気にもせずに大人になったのですが、あれに異様な関心を示す息子が、いつの間にか「あの状態」を言語化してしまいました。

 かろかろ。

 それがなんともピッタリに思えて、いつもそれを使って会話してるのですが、将来的に「ヒコ、それってすごくいいんだけど、ヒコが作った言い方なんだよね…だから人には通じないかも」って告げる日が来るんでしょうか。それとも、人に指摘される方が早いか。「なんだよ、『かろかろ』って」。

 ところで、もっともっと先だと思ってたんですけど、保育園で流行中なのか、ついに最近ヒコの口から、

 オレ。

 という一人称が!
 最初聞いた時は脱力しました〜。おもちゃの携帯を持って「これ、オレのなんだから」とか言っちゃって。ぷぷ〜。いやー、「くそばばあ」って呼ばれる日も近いですね!