無事、つとめました。

 10月7日から9日まで、長崎くんち、諏訪町の龍踊の「ガネカミ唐人(「ガネ=蟹」のような「髪」の人ってことらしい。頭の両側にポコポコっと髪が付いた唐子ちゃんです)」をつとめたヒコ氏。本番の前後は、抱っこ攻撃もありましたが、小さな龍の棒を持つ役がまわってきた時には、三方四方を取り囲んだお客さんに満面の笑みをたたえて応じておりました。くんちの…特に初日のお諏訪の踊馬場は、以前、「網打ちの孤独」でもご紹介した通り、大人でも足がすくむ大舞台。私もこの年になって、あの場に立てるとは思ってもみませんでしたが、ヒコと二人、しっかり手をつないで体感してきました。写真は、踊り馬場に入る、本当に直前の直前、ターバンを巻いたヒコの頭と、私の手です。長崎に生まれ育つものにとって、とても特別な空間を、こうして親子で踏みしめられたことは、なにものにも代え難いものでした。祭りというものが持つ、日常とはまったく違う次元にある時間と空間。どんな小さな村祭りでもいい。それを子どもが一身に浴びるというのは、理屈抜きに大切なことなのではないかと思いました。